初めまして、SHと申します。
今回、自身初のレート2000を達成できたので、記念に構築記事の方を書かせていただきます。
構築経緯
①環境上位のポケモンに対して有利をとれる初手
②対面での殴り合い性能に長ける2番手
③上から殴れるor行動保証のあるスイーパー役
の3体で基本選出を構成すれば初心者でも最低限の勝率を確保できるのではないかと考えた。
①のポケモンに必要な要素として、先制技を持っていること、BIG6(とりわけディンルー)に対して弱点をつけること、テラスを切らずとも最低1回は行動できることが挙げられる。また、相手にテラスを切らなくてもいいと思わせるorテラスを切られても有効打点を持てるという要素も重要である。
これらの要素を満たすポケモンとして、エルレイドが候補に挙がった。格闘・エスパーの技範囲によってディンルーに毒テラスを切られても有利に立ち回ることができるだけでなく、特性の切れ味によって等倍でも大ダメージを与えることができ、そのうえで先制技も持っていることから構築の軸として考えた。
②のポケモンに必要な要素としては、相手が物理でも特殊でも殴り合えること、豊富な技範囲を有していることが挙げられる。
この要素を満たすポケモンとして、ブリジュラスが候補に挙がった。特性の持久力によって物理アタッカーと殴り合い、HDに振ることで特殊アタッカーと殴り合うことができる点に魅力を感じた。
③のポケモンとして、相手の上から攻撃できる最速エナジーカミと対面構築御用達の襷悪ラオスを採用した。
補完枠として、選出画面での圧力が強く、搦め手を破壊できるパオジアンと、第2の初手要因として弱保カイリューを採用した。
単体解説
エルレイド
テラスタイプ:草
性格:意地っ張り
特性:切れ味
実数値:171(220)-194(252+)-90(36)-×-135-100
持ち物:突撃チョッキ
技:聖なる剣/サイコカッター/はたきおとす/かげうち
本構築の軸。パオ、水ラオス、ディンルー、サフゴ、ガチグマに対して弱点をつける。
カミに対してもサイコカッター→かげうちでHB特化でも6割程で落とせ、炎ポンも耐久無振りなら聖剣で5割の乱数で落とせる。
襷パオ、襷ラオス、耐久振り炎ポンに対しては、初手で削ってからのブリジュラスバックで相手の先制技を受けて持久力を発動させることができる。
技の候補としてトリプルアクセルがあるが、ブリジュラスが構築にいることでカイリューが初手にくることが少なかったので不採用。また、ブリジュラスが不利をとってしまうサフゴへの打点を優先すべきとも考える。
他には、はやてがえしを使うことでき、使用率圏外のため絶対に読まれずにアドをとることができるが、択になってしまうことと、カミに対面で勝てなくなる点が弱いと感じたためこちらも不採用。
テラスタイプはキノガッサに強い草で確定。
H振りとチョッキによってテラスなしでも1回は行動できる。
ブリジュラス
テラスタイプ:フェアリー
性格:図太い
特性:持久力
実数値:197(252)-×-166(4+)-152(52)-110(196)-106(4)
持ち物:オボンの実
技:ラスターカノン/流星群/10万ボルト/ボディプレス
レギュF最強ポケモン。HD振り+持久力により物理特殊の両対応を実現した。当初はチョッキで使っていたが、持久力の強さを生かすためにオボンに変更。圧倒的場持ちの良さで多くの相手を屠ってきた。
技構成はタイプ一致打点のラスカと流星、ドヒドやアシレを殴れる10万、持久力を生かせるボディプ。開拓次第ではまだまだ強くなるポケモンだと感じていて、ボディプレス以外は変更の余地がある。候補としては電磁波、イカサマ、アイへ、ヘビボン、悪波等挙げられる。
神速やアクジェ等の先制技で縛ろうとしてきたタイミングでこいつを受け出しする動きが非常に強かった。
テラスタイプは悪ラオス対策のフェアリー一択。
ハバタクカミ
テラスタイプ:水
性格:臆病
特性:古代活性
実数値:135(36)-×-101(204)-157(12)-156(4)-205(252+)
持ち物:ブーストエナジー
スイーパーその1。いうまでもなく強い。
今回は瞑想+痛み分けの型で使ったが、甘えるや電磁波、ドレインキッスを採用した型でもよいかもしれない。
唯一の欠点は、同速運ゲが生じやすいことであるが、最終日の対戦では同速勝負で分かっているだけでも3勝してくれた。
テラスタイプは水ラオスに対して強い顔ができる水。
ウーラオス(一撃の型)
テラスタイプ:ゴースト
性格:意地っ張り
特性:不可視の拳
実数値:176(4)-200(252+)-120-×-80-149(252)
持ち物:気合の襷
技:暗黒強打/不意打ち/ドレインパンチ/剣の舞
スイーパーその2。いうまでもなく強い。
水ラオスも強いが、対面構築で襷を持たせ、裏から出すという点を踏まえれば悪に軍配が上がる。
不意のフェアリーテラスさえなければ毎試合出せるレベル。
テラスタイプは神速を透かせるゴースト。
カイリュー
テラスタイプ:鋼
性格:冷静
特性:マルチスケイル
実数値:167(4)-186(252)-115-167(252+)-120-90(-)
持ち物:弱点保険
第2の初手出し要因。両刀にすることで対応範囲を拡張した。
神速ではなくアクジェを採用した点がこだわり。神速一点読みでカミに引いたところにアクジェを刺す動きが非常に強かった。また、キョジオーンのしおづけをくらって弱保を発動させ、そのまま削りきるという動きも強力。
正直カイリューはどの型で使っても強いが、両刀型が一番相手を混乱させることができると思う。
パオジアン
テラスタイプ:電気
性格:意地っ張り
特性:災いの剣
実数値:163(60)-189(252+)-101(4)-×-86(4)-179(188)
持ち物:ラムの実
技:つららおとし/氷の礫/テラバースト/剣の舞
構築のラストピースにして諸説枠。襷パオ以外使った経験がなく、練度が低かっただけかもしれないが。
素早さは最速110族抜き。
ここまでであくびの一貫を切れていなかったためラムの実で採用。
ステロあくび、ステロ電磁波等で起点を作ってくる展開構築に対してイージーウィンを取ることができる点が強い。
先制技は不意打ちでもいいが、択を生まないこととトドロクツキが飛行テラスを切るかどうかにかかわらずダメージを与えられる点を評価して礫を採用。
あくびや電磁波を無力化できれば良いため、身代わり剣舞オーガポンなど、改善する余地は大いにある。
選出
カバツキ等の展開構築にはパオジアン。
ランド入りには初手カイリュー、ディンルー入りには初手エルレイド確定。
ブリジュラスはほぼ毎試合選出していたが、サーフゴーと毒テラスチョッキガチグマに対しては打点がないため、構築によっては選出を見送る場合がある。
イダイトウ入りやステロ撒きがいない構築には悪ラオスを投げることが多い。
キョジ入りに対してはカイリューで弱保を発動させて処理するルートか、エルレイドでテラスを切らせてカミラオスの通りをよくするルートの二つがあるため、取り巻きをみて考える。
ハバタクカミはどんな構築にも投げておいて損はない。
まとめ
結果として、最終577位、レート2001を達成することができた。
SVから対戦を始めた自分にとって3桁は一つの大きな目標だったため非常にうれしい。
来シーズンは自身の戦術の幅を広げるためにも対面ではなくサイクル構築を使って、いずれはレート2100を達成したい。
最後に、構築相談に乗ってくださったシグマさん、本当にありがとうございました。
あなたのような構築を自分で考えて勝つことが最大の目標です。